大きな泡は次から次へと浮かんできた。池全体がまるで沸騰しているかのように。

#5 水際作戦

 おれは視線でアリサに合図した。後ろにいる非戦闘員の二人を保護しろと。警察軍曹殿は拳銃の一挺ぐらい持ってるはずだが、相手によっては全く通用しない可能性がある。ペテルブルク市警どころか連邦保安庁のアルファ部隊だって、マカロフPMに銀の弾丸を込めて携行してはいないだろう。
 とりあえず邪魔な鞄をそこらに置いて、おれはコートの内から一本の杖を取り出す。白樺を削り出して作った、長さ30cmもない小型のものだ。右手にしっかりと握り締め、先端を前方へ向けるのと、水面にひときわ高く水飛沫が立つのとはほぼ同時だった。

うおーう、うおーう、うおーう
 水底から響いてくるような低い唸りは、派手な水音でも掻き消されなかった。今まさに池から跳び上がったそれは、おれが両手を広げたほどもある巨大なカワカマスだった――カワカマスといえばヴォジャノーイの化身だが、これは断じてそうじゃない。陽の光を浴びて輝くはずの鱗は、インクでも引っ被せたみたいに真っ黒で、澱んだ水をぬるりと纏う。
誰だあ、ロウソクを点したやつは! 誰に断ってこの俺様の池に、復活大祭パスハのロウソクなんかを点しやがった!
 釣り上げられた魚そのものの動きで、大きなカワカマスは口をぱくぱくさせた。それに合わせて、おどろおどろしい叫びがおれたちの鼓膜を震わせる。そうだ、これは断じてヴォジャノーイではないし、おれには正体の検討もついた。
「誰がてめえの池なもんか、踵のないやつめ!」
 杖をそちらに向けたまま、おれは威圧するように声を張り上げる。この世にあまねく存在する「良くないもの」、あらゆる形に姿を変える小悪魔チョルト、それがおれたちの対峙する相手だ。キリスト教の悪魔ディヤーヴォルとは少し違ったものだが、聖なる事物を恐れることには変わりない。たとえ頼りなく水面に浮かんだ、復活大祭の余り物のロウソクであっても――真のヴォジャノーイなら、そんなもの屁でもないはずだ。
「ルーシの生きた水はすべて、水のツァーリが治めるもんだ。この池だって大旦那の持ち物で、てめえに間借りする権利はないんだよ!」
うるさいぞ、人間の分際で! 魔術師のごときが、あんなものを放り込みやがって!
 巨大魚は叫んだかと思うと空中で身を翻し、再び水飛沫を上げて池に跳び込んだ。おれは前方から注意を逸らさないようにしながら、素早く周囲に視線を巡らせた。さっきまであんなに仏頂面だった警察軍曹殿は、この事態を予想もしていなかったのだろう、驚愕の色を浮かべて目を剥いている。さすがのプロパガンダ男も顔面から爽やかそうな笑みを消し、いくらか緊張した表情になっていた。

 次の瞬間、池の縁から節くれだった手が勢いよく突き出し、おれの右足を掴むように伸びた。咄嗟に身をかわすと、さらにもう一本の手が地面を捉え、そいつが全身を現した――おれは背ばっかり無駄に高いとよく言われるが、それよりさらに一回りぐらい大きい。二本の角を生やした頭は尖り、のっぺりした灰色の顔面には、素人が粘土細工にナイフで切りつけたみたいな口が開いている。上半身は人型をしているが、腰から下は毛むくじゃらで、熊か何かが直立したみたいな形だった。
 別に驚くべきことじゃない。チョルトは悪魔だ。人間の思う「悪いもの」になら何にでも化けられる。一体この場にいる誰の想像でこんな姿になったのかは、今は詮索しないでおくべきだろう。少なくともおれじゃない。
いまいましい――けちな人間めえ。俺様は腹ぺこなんだ。どこにもうまい魂がありやしねえんだ!
「そりゃあそうだろ」 おれは短く吐き捨てる。 「復活大祭が過ぎたら、てめえの天下はおしまいだ」
だから魔術師よ、お前らのを貰うぞお
 チョルトは濡れた身体をぶるりと震わせ、水の滴を振り落としながらおれを睨んだ。 「今からな!

 ごつごつとして不自然に長い腕が、おれの肩めがけて振り下ろされる。地面へと引き倒すつもりだったのか。草に足を取られないように後ろへ避け、おれは白樺の杖に力を込めた。相手がチョルトだと解ってりゃ、長いオークの杖を持ってきたのに、公共交通機関では邪魔になるだろうと選ばなかったのは間違いだった。チョルトどもは水を好み、火を嫌う。当然、自然界に火をもたらす雷なんて大嫌いだ――そしてオークは雷神ペルーンの木なのだ。
「マクシム・アンドレエヴィチ!」
 後方から監察官の声が飛んでくる。あれは戦力に数えられない。魔術師じゃないし、そもそも査察である以上、あくまでおれたちだけで対処しなくちゃならないからだ。
「なあ、言っとくが自衛ぐらいはしてくれよ! 責任取れねえぞ!」
 顧みはせずに叫び返し、両足でしっかりと踏ん張り直す。おれは杖をチョルトに向けて振りかざし、牽制のために最初の呪文を唱えた。
風よ、ストリボーグの孫たちよ! キエフの丘から吹き降ろせ、ちびのチョルトを蹴飛ばしちまえ!
 おれの言葉に南風が渦を巻き、猛烈な流れとなってチョルトを正面から煽り立てる。足をすくわれた怪物はバランスを崩し、その場でたたらを踏んだが倒れはしなかった。元よりおれもそこまで望んではいない。目的はこちらに注意を固定することだ。
こんなものかあ、人間の魔術師? 山羊のほうがまだ腕が立つぞお!
 チョルトの口がまるで裂けたように大きく開き、耳障りな笑い声が辺りに響く。おれは舌打ちこそしたが、黙って杖を構え直した。実際こんなもんだ。おれは攻撃魔術の専門家じゃないし、風神ストリボーグの司祭ってわけでもない。
 獲物が言い返してこないのに気を良くしたか、チョルトはぐっと体勢を低くして、再度攻撃する様子を見せた。突進してくるつもりか――あの角を相手にするのは厄介だ。もちろん他に行かれると余計に厄介だ。

 チョルトが地を蹴るのと、おれが身を捻って進路上から外れようとするのと、どちらが早かったかは定かでない。が、成功したのは前者のほうだった。つまりおれの予測が間違っていたのだ。
 角を持つ小悪魔は威嚇するように唸ったあと、草地を駆けるのではなく跳び掛かってきたのだった。おれとの間にあった十数メートルを、その跳躍でほとんど一息に詰めてしまった。こんなにも強靭な脚力があったとは全く思っていなかった。おれが動いていなかったら、間違いなく直接組み付かれていただろう。いや結果としては大差ない。どのみちチョルトはゼロ距離まで迫ることに成功したわけで、
「ちくしょ、っ痛ェ!」
 その土気色をした腕で鷲掴みにされ、大きく傾いたおれの体は、二日程度の晴れでは乾ききらなかった草地に横倒しになった。下敷きになったほうの左腕がみしりと軋む。杖と右腕は無事だったが、すぐにチョルトがのしかかってきたせいで、自由はあっさり奪われてしまった。
捕まえたぞお、魔術師!
 今にも噛みつかんばかりに、チョルトの大口がおれの顔面へと近づいてくる。口の中は空っぽで、黒々とした闇が広がり、そこから腐った魚のような、虫の湧いたパンのような、両手の自由が利いていたら即座に鼻をつまむだろう臭いが漂っていた。
おい魔術師、あの小娘はどこへ行った? 俺様はお前なんかじゃなく、あいつの魂が欲しい!
「ああ?」
 おれは顔をしかめながら声を上げ、首の動く範囲で辺りを見回した。確かにチョルトの視線の先、おれたちの後ろにアリサの姿がない。もう安全なところまで退避した後なのか、それとも――
お前の魂からは、水の底の糸紡ぎ女たちの臭いがぷんぷんしやがる。捕まえてはみたが、ちっともうまくなさそうだ
「抜かせよ。てめえの口と比べりゃ薔薇の香りの芳しさだぞ」
だからお前の命と、あの小娘の魂とで交換だ。いや、それだと釣り合わないな、魔術師でない人間どもの命も見逃してやる
 気味の悪いにたにた笑いがおれに迫った。野郎三人の命の軽さに対して抗議したいのはやまやまだが、今は気にするべきことが他にある。こいつの注意をできる限りおれに引き付け、時間を稼ぐことだ。アリサのやろうとしていることがおれには解った。チョルトがこちらを向いている間に、おれはアリサを見つけていたからだ。こいつの背後に。

「なあ、踵のないやつよ、てめえは腹を空かしてるって言ったな。このところ何も食べちゃいないのか?」
おうとも、近ごろは不漁でな、人間どもが池に寄ってこねえんだ。誰かがそう吹き込んでいやがるんだな
 おれの自尊心は少しだけ満たされた。ヴォジャノーイやその他の魔物の被害を防ぐため、啓蒙活動に励んでいるのは他ならぬおれたち祓魔師である。
「そうか、不思議なこったな。数日前にたらふく食ったもんだと思ったが。まあ良い、それで取引についてなんだが」
乗る気になったか?
「いや、考えてもみろ、おれたち三人ともを助けてくれるのに、こっちから差し出すのがあいつ一人の魂だけってのは逆に悪いだろ。だから、もういくらかおまけに付けようと思うんだよ」
ほおう?
 チョルトの向こう、足音一つ立てずに駆けてくるアリサの姿を確認しながら、おれは軽口を叩き続けた。遠くに小さく見えていただけのアリサは、今や残り数メートルの位置にまで到達し――地を蹴って、消えた。
一体何だ、その、魂のついでに付くおまけってのは?
「知りてえか」 おれは吐き捨てる。 「拳と踵だよ!」

 そして空からアリサが降ってきた。持ち前の脚力と魔法の呪文で、普通の人間より遥かに高く跳んだチーム最年少の祓魔師は、自由落下によるエネルギーを乗せた踵落としを、寸分違わずチョルトの肩口へお見舞いしたのだった。
ぐえっ!?
 古いアニメみたいにあからさまな呻き声を上げ、チョルトがのけぞった。当然、その下にいるおれも同等の圧迫を受けることになるわけだが、幸いストリボーグの孫たちは気の利くやつで、チョルトの力が抜けた瞬間を見計らい、その体をほんの少しだけ浮かせてくれた。おかげでおれは腹やら肋骨なんかを叩き潰されずに済んだ。
「ヘイ、角の生えたクソ野郎、そんなに神様が嫌い?」
 アリサはチョルトの背にがっちりと跨り、左手でその首を鷲掴みにすると、右の拳を握って凶悪な笑顔を浮かべた。小悪魔どころか地獄の大君主だって縊り殺しかねない獰猛さだった。
「そうだとしても、たまには天を仰いで己の過ちを顧みないとね。でないと蕎麦粉のブリヌィよりぺっちゃんこの穴だらけになるんだよ、こんな、ふうに!」
 一発一発に渾身の力を込め、それでいて素早く軽快に、アリサが化け物の頭部を乱打する。人間なら一撃貰っただけで即座にノックアウトだろう。異形の悪魔だからこそまだ耐えているが――いや、悪魔だって人間の強烈な信念を乗せた拳を喰らえば、たちまち力を失くすというのが定説だ。ましてアリサみたいな、魔物を殴って殺すのが本業のやつに掛かれば形無しだ。
や、やめろお、小娘!
「やなこった」
 ひとしきり殴打し終えると、アリサは続けて両手をチョルトの首に回し、人間離れした力で締め上げ始める。そこで呼吸をしているわけではないはずだが(そもそもチョルトに呼吸が必要かどうかも定かじゃないが)、悪魔は苦しげな声を上げた。最初のうちはなんとかアリサを振り落とそうとしていたのが、最早ろくに抵抗もできないところまで追い込まれている。

 やがて、異形の肉体が少しずつ縮み、毛むくじゃらの下半身は熊というより山羊みたいに細くなり、頭に突き出た角は小さく、先端も鈍くなりはじめた。変化を保つだけの力がなくなり、チョルト本来の姿に戻りつつあるのだ。おれは隙を見てその下から這い出し、ズボンのポケットから小さな金属板を取り出した。正六角形の、雷神ペルーンの聖印を刻んだ焦点具だ。
「ああ、ついでにもう一つおまけを付けてやるよ。てめえの大好きな天の火だ。嬉しいだろ」
やめろ、やめろお! それは『雷矢』だ! それを俺様に向けるな!
「そうかそうか大感激か。こっちとしても嬉しくならあな。――響け、轟け、稲妻よ! おののけ、ひれ伏せ、悪いやつ! ペルーンの指がお前に触れる、ペルーンの指がお前に触れるぞ!
 磨かれた金属の表面は、太陽の光を浴びてぎらりと光る。何の変哲もない真鍮か何かに見えるが、これは少しばかり特殊で、雷が地面に落ちたとき、地中に含まれる金属成分が溶けて固まったのを、板状に加工した合金だ。雷神が地上に向けて矢を放ち、それが突き刺さったあとに残った鏃というわけである。

 おれが聖印を突きつけながら、繰り返し呪文を唱えるたび、チョルトは悶え苦しみながら小さくなっていった。とうとうアリサの腕の一抱えほど、子供用のぬいぐるみ程度にまで縮み、ぶすぶすと黒い煙を上げつつある。ペルーンの呪いが完全に効いたのだ。
「アリサ、もう離していいぞ。火傷しちまう」
「はいはい。あーあ、どうせならもうちょっと違う技とかも試しておくんだった」
「格闘ゲームじゃねえんだぞ、お前な、仮にも今は監査中で――」
 頭の片隅に追いやっていた嫌な現実が、にわかに主張を始めたので、おれは口を噤んでチョルトに注意を戻した。地面に放り出された小悪魔の体は、ふいに青白い炎をぼうっと吹き上げたかと思うと、真っ黒に焦げた炭の一片に変わってしまった。そして、それきり何も起こらなかった。
「……その、監察官殿と警察軍曹殿は?」
 おれが低い声で訊くと、アリサは池から大分離れた茂みの向こうを顎でしゃくった。一般人の避難という役目はきちんとこなしていたらしい。

 炭の欠片を専用の回収容器(あるいは、フェルトペンで魔法陣を大書しただけのポリバッグとも言うかもしれない)にいれ、ぴったりと封をした後で、おれたちは難を逃れたお役人たちの所まで歩いていった。気付けばもう日も大分高くなっている。急に腹が減ってきた。
「マクシム・アンドレエヴィチ、素晴らしいじゃあないですか!」
 おれの姿を見るなり、プロパガンダ男が目を輝かせながら駆け寄ってきた。なんだってこうも必要以上に友好的なんだ、こいつは。おれたちは仕事柄慣れているからまだしも、非日常から日常への切り替えがスムーズすぎやしないか。軍曹のほうは未だに呆然として、口を半開きにしたまま微動だにしないというのに。
「それはどうも。こういうのが加点になるんだろ、評定の」
「ええ、もちろんですとも。実はこうして間近で見るのは初めてなのですが、魔法のようですね!」
「魔法だからな」
 おれは白い目を向けながら答えた。一体どうしてこんなつまらないやり取りをしなきゃならないんだ?
「ですが、これで一件落着というわけにはいきませんよね、マクシム・アンドレエヴィチ。ぼくらはまだ失踪者を見つけてもいませんし、先程の……何かも、加害者と決まったわけではありません」
「全くだ」 やっとのことで軍曹も声を出した。
「これを一体どう取り扱えばいいのかも未確定だ。被疑者死亡のまま書類送検、という事案ではないだろう」
「そりゃまあ、ロシア連邦憲法はチョルトにゃ適応外ですんでね」
 当たり前といえば当たり前のことをおれは口にし、それから規制線が貼られている辺りへ顔を向けた。まずはこの一件を然るべきところへ報告し、捜査を先に進めなきゃならない。

 おれは今後の対応を一通り説明し、無線でもって上級中尉殿に連絡してもらった。あちらは多少なりとも慣れているし、おれたちと仕事をしてそれなりの長さになるから、問題なく処理してくれるはずだ。しばらく無線越しの応対が続いた後、話は無事についたらしく、おれたちは軍曹から極めて無愛想な「行ってよし」の一言を頂いた。
「あの、ぼくは思うんですが」
 遊歩道を逆向きに辿り、目の前に再び公園の正門が見えてきたころ、プロパガンダ男がおれの後ろからいくらか控えめな声をかけてきた。
「ええと、チョルトでしたか? 畜生チョルトという言葉は不品行ですからあまり使いたくはないのですけど、……あれは飢えていると言っていました。人間の魂が手に入らないと」
「ああ」
 おれは生返事で応えつつ、鞄に手を突っ込んでバスカードを探した。――チョルト、という単語に「不品行ですから」なんて言い出すあたり、こいつはよっぽどお育ちが良いんだろう。そりゃあ確かに、「小悪魔」の意味で使うときを除けば、汚い罵りの言葉ではあるものの、おれたちぐらい若い世代にとっちゃ、そこまで重みのある言葉でもない。
「確かにあの生き物は、女性が失踪したと推定される現場にいましたし、人間に悪さをなすよう存在でもありました。ですが、もしあれが女性を拐かしたというなら、魂を手に入れているはずですよね。やはりこの件とは無関係なんじゃあないでしょうか」
 そう推論する声が大分と神妙だったので、肩越しに振り返ってみる。いつもの社会主義リアリズム的に朗らかな笑顔は鳴りを潜め、直面している問題について深く考え込む、一人の監察官らしい姿がそこにあった。
「……さあ、どうだか。まあチョルトに直接殺されたとか、そそのかされて自分から溺れたってんじゃねえのは確かだな。ただ、全く関係がないとは限らない」
「何故です?」
「チョルトってのは、なにも自分の意志で動くばっかりのもんじゃないんだよ。妖術師の使い魔になったり、他のもっと強大な魔物に仕えてたりってこともある。だから例えば、黒魔術師が何かしら企んで、チョルトに被害者をうまいこと誘導させておいて、魂は自分で取り上げちまうとかいった場合には……」
「事件に関わりこそすれ、飢えたままになる、と。なるほど、そういった事例もあるのですね」
 おれの説明に納得がいったのか、監察官は何度も頷き、そして足を止めた。目の前にもうバス停がある。物騒な話も一旦は打ち切りだ。

「でも、そうだとして、手下を失った黒幕は一体何を考えるでしょうか? より狡猾な手段を取ってこなければ良いのですけど……」
 思うところがあったのか、まだ考え事を続けるらしい監察官から、おれは視線を前方へ戻した。もちろん、おれだって事件について深く考察する義務を持っている。検討するべきことなんてそりゃあもう山ほどある。が、今はとりあえず、およそダイヤ通りに運行しないバスを捕まえ、住処に戻って英気を養わなきゃならない――

go page top

inserted by FC2 system